こんにちは、ぜきおです。
「同世代って、実際どれくらい貯めているんだろう?」
資産形成を意識し始めると、やはり気になるのがここだと思います。
- 20代で100万円は少ないのか
- 30代でまだあまり貯まっていないのは普通なのか
- 40代・50代になると、どれくらい持っている人が多いのか
お金の話は周りと本音でしづらいからこそ、こうした平均データを見たくなるのは自然なことです。
ただし、最初にひとつ大事な注意点があります。
この記事で扱う数字は、厳密には**“貯金額”というより金融資産保有額**です。
つまり、預貯金だけでなく
- 株式
- 投資信託
- 債券
- 保険商品など
も含んだ数字です。
一方で、日常の引き落とし用に置いている普通預金残高などは含まれません。J-FLECでも、金融資産は「将来に備えて蓄えている部分」であり、日常の出し入れや引き落としに備えている部分は除くとされています。
そのため、この記事では一般的にわかりやすいように「貯金」と表現しつつも、実態としては金融資産全体の数字だと思って読んでください。
この記事でわかること
- 20代・30代・40代・50代の平均貯金額と中央値
- 単身世帯と二人以上世帯でどれくらい差があるか
- 平均値ではなく中央値を見るべき理由
- 年代別に見た資産形成の現実
- 同世代の平均額より大事な考え方
まず押さえたい結論|平均額だけで焦らないことが大事
同世代の平均額を見ると、
「意外とみんな持っているな…」
と感じるかもしれません。
でも、現実はもう少し違います。
なぜなら、平均値は一部の高額資産保有世帯に引き上げられやすいからです。
J-FLECの2025年調査では、金融資産保有額は
- 二人以上世帯:平均1,940万円・中央値720万円
- 単身世帯:平均919万円・中央値130万円
となっており、平均と中央値の差がかなり大きくなっています。J-FLEC自身も、平均値は少数の高額資産保有世帯によって押し上げられるため、中央値もあわせて見るべきだと説明しています。
つまり、本当に見るべきポイントは次の2つです。
- 平均は“上の人も含めた全体像”
- 中央値は“より実感に近い真ん中”
ここを押さえておくと、数字を見ても必要以上に焦りにくくなります。
20代・30代・40代・50代の平均貯金額はいくら?
以下は、J-FLECの2025年調査をもとに整理された年代別の金融資産保有額です。
まずは単身世帯と二人以上世帯を分けて見るほうが現実に近いです。年代別の数値はJ-FLEC調査をもとに各種解説でも整理されています。
単身世帯の平均・中央値
| 年代 | 平均貯金額(金融資産保有額) | 中央値 |
|---|---|---|
| 20代 | 161万円 | 15万円 |
| 30代 | 459万円 | 90万円 |
| 40代 | 883万円 | 85万円 |
| 50代 | 1,087万円 | 30万円 |
二人以上世帯の平均・中央値
| 年代 | 平均貯金額(金融資産保有額) | 中央値 |
|---|---|---|
| 20代 | 382万円 | 84万円 |
| 30代 | 677万円 | 180万円 |
| 40代 | 944万円 | 250万円 |
| 50代 | 1,168万円 | 250万円 |
この数字をどう見るべきか|「平均=普通」ではない
ここで一番大事なのは、
「平均がそのまま普通ではない」
ということです。
特に金融資産は、持っている人と持っていない人の差が大きくなりやすい分野です。J-FLECも、平均値だけでは実感とかけ離れた印象を持ちやすいため、中央値もあわせて見るべきだと説明しています。
実際、単身世帯では
- 20代の中央値:15万円
- 30代の中央値:90万円
- 40代の中央値:85万円
- 50代の中央値:30万円
となっており、平均よりかなり低い水準に多くの人が集中していることがわかります。
つまり、
「30代単身の平均が459万円」と聞いて焦る必要はない
ということです。
現実には、そこまで届いていない人もかなり多いです。
年代別に見る資産形成の現実
20代の平均貯金額|まだ少なくて当然
20代は、まだ収入が伸びきっていない時期です。
その一方で、早くから投資を始める人も増えています。
J-FLECの2025年調査では、単身世帯で金融資産を保有していない世帯の比率は11.1%となっており、若年層ではまだ資産形成の初期段階にある人も多いことがうかがえます。
20代で大事なのは、金額の大きさよりも
- 貯める習慣があるか
- 積み立てを仕組み化できているか
です。
まだ少なくても、ここで資産形成を習慣化できるかどうかが、後で大きな差になります。
30代の平均貯金額|貯まりにくいのが普通
30代は、
- 結婚
- 出産
- 住宅購入
- 転職
- 子育て開始
など、大きなライフイベントが重なりやすい時期です。
平均額は増えていきますが、支出イベントも増えるため、体感としては
「思ったほど貯まらない」
と感じやすい年代です。
この時期に大事なのは、平均額を見て焦ることではなく、
- 固定費を整える
- 自動積立を仕組み化する
- 生活防衛資金を先に固める
ことです。
40代の平均貯金額|教育費と住宅費の板挟みになりやすい
40代は平均額こそ伸びますが、実際にはかなり楽ではない年代です。
特に
- 教育費
- 住宅ローン
- 老後不安
が同時進行しやすいからです。
この時期は、ただ「貯める」だけでなく、「守る」も同時に考える必要がある時期です。
平均額と比べて落ち込むよりも、
- 生活防衛資金
- 教育費
- 老後資金
を分けて考えるほうが、ずっと現実的です。
50代の平均貯金額|資産の差が広がりやすい
50代は、資産が積み上がっている世帯も増える一方で、まだ十分に準備できていない世帯との差も大きくなります。
平均だけ見るとかなり多く見えますが、中央値はそこまで高くありません。
ここでも、平均より中央値を見たほうが現実に近いです。
50代になると、「増やす」ことだけでなく
- 取り崩しをどう考えるか
- 定年後をどう設計するか
- 安全資産をどれだけ持つか
といった出口の設計も重要になってきます。
じゃあ、自分はいくらあればいいのか?
ここで大事なのは、
平均を目標にしすぎないこと
です。
平均額は参考にはなります。
でも、資産形成は本来、他人との比較よりも
- 生活防衛資金があるか
- 毎月いくら入金できるか
- 20年後にどうなっていたいか
で考えるべきです。
たとえば20代・30代なら、まずは生活防衛資金3〜6か月分を作り、その後に新NISAなどで積立投資を始めるほうが、平均額を追いかけるより再現性があります。
総務省統計局の家計調査では、2025年の月間消費支出は
- 単身世帯:約17万円
- 二人以上の世帯:314,001円(約31.4万円)
でした。
そのため、生活防衛資金の目安としては
- 単身世帯:約50万〜100万円
- 二人以上世帯:約180万〜360万円
あたりを最初の土台に考えるのは現実的です。これは上記の消費支出水準をもとに、3〜6か月分として置いた目安です。
まとめ|平均貯金額より大事なのは「これからどう増やすか」
20代〜50代の平均貯金額を見ると、たしかに
「結構持っている人も多いな」
と感じるかもしれません。
ただ、現実には平均より少ない人のほうがかなり多いです。
中央値を見ると、その印象は大きく変わります。
今回のポイントをまとめると、
- 20代〜50代の平均額は年齢とともに増える
- ただし平均は上振れしやすい
- 単身世帯は特に中央値が低く、実感との差が大きい
- 資産形成では「平均に届くか」より「毎月積み上げられるか」のほうが大事
ということです。
同世代平均は、あくまで現在地を知るための参考値です。
本当に大事なのは、そこからどう増やしていくかです。


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